週刊大衆1972年8月3日号(双葉社 ¥100)
モノクログラビア「あがた森魚 ポルノを見詰めるクールな眼」歌の人気者が映画に、映画の人気者が歌に、というケースは珍しくはない。"人気"が所詮、ゲンダイの宝物のようにあつかわれている限り、人気を軸にした"交流"は、当然なのだろう。
あがた森魚ーーーご存知「赤色エレジー」でフォーク界の人気者が、東映「女番長・ゲリラ」に登場した。あがたの大ファン鈴木則文監督に見染められてのことである。
あがた森魚、「大事な歌だが、商品化された以上、流行して欲しい。その意味ではポルノ映画でも抵抗はない」と本心?を語っている。その徹底した協力ぶりは、杉本美樹のキラメくようなヌードを見てもたじろがないほどにクールな眼を感じさせるが、果たして人気の方はーーー封切り(8月12日)を待つとしよう