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潮1972年11月号(潮出版社 ¥200)

夢野京太郎「小説 永六輔・殺人鬼となる」
文中にあがた森魚についての記述。
夢野京太郎はルポライターの竹中労の変名。当時あがた森魚の事を批判していたこともあってか、ここでもあまり好意的な書かれ方はされていない。
...六輔氏は渋谷の歩行者天国にいた。美濃部都知事ご自慢のパラダイスもすっかり色褪せて、惰性の街灯を行き交う若き男女の群れに、生気はまるでなかった。永山則夫がかつて勤めていた西村フルーツ・パーラーの前で、浅川マキ風の黒衣の少女がもの倦げに"美しき天然"のメロディで、明治の怨歌を歌っていた....

...六輔氏は少女に話しかけた。「僕の知っている歌ととってもよく似てるんだけど、それ何という歌ですか」
「あら、オジサン知らないの!?」
歌っているときの低くかすれた、メランコリックな声とはうらはらに、少女は明る答えた、「岡本公三のうたよ」...

...「あがた森魚の赤色エレジーより、ずうーと感じるのれーす、な」
「あたりきじゃん、あがた森魚なんて」



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