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白取千夏雄「ガロに人生を捧げた男〜全身編集者の告白」(興陽館 ¥1,300(税抜) 2021年3月15日初版)

第七章「『デジタルガロ』の真実」で「オートバイ少女」について言及。

....でも当時の山中さんはイケイケだったから、この勢いに乗って夢の映画製作をやりたいいう感じだったのかなあ。あがた森魚先生を監督にして、山中さん自身はプロデューサーになって、どんどん話を進めちゃってるわけ。
 当時の俺のスタンスとしてはとにかく、「青林堂には迷惑をかけないでくれ」と。それは手塚さんをはじめとした編集部のみんなも全く同じ意見だった。そしたら山中さんは「ガロのお金は使わない、ツァイトの方でやるので安心して欲しい」と...


...それでも山中さんは、ツァイトで募集した人員を「編集部付け」にして映画の撮影補助をさせたり、青林堂に新人を入れたり、体制を整えていったのね。
 俺にしてみれば、もうやると決まったなら仕方がない、と。ここで「勝手にやれ!」「失敗しろ!」と拗ねるのは、それこそガキのやることでしょ。だからやるならちゃんとやってもらおうと思った。だって原作は青林堂の大切な作家である鈴木翁二先生の作品だし、あがた森魚先生も林静一先生の「赤色エレジー」に感動して曲を作った人だ。そういう人を巻き込んでやるわけだからね...


...あがた先生は高校が函館だったから、青春時代の思い入れがあってロケ地は函館になった。それで俺は函館出身ということもあって、現場レポートに行くことになった...

白取千夏雄「ガロに人生を捧げた男〜全身編集者の告白」(興陽館 ¥1,300(税抜) 2021年3月15日初版)








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