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車イスで僕は空を飛ぶ

日本テレビ系列/2012年8月25日

原作:長谷川泰三「命のカウンセリング」
演出:佐久間紀佳
脚本:寺田敏雄
音楽:サキタ ハヂメ
出演:二宮和也、上戸彩、池松壮亮、安田顕、鈴木福、薬師丸ひろ子、池谷のぶえ、あがた森魚 他


「24時間テレビ35 愛は地球を救う」の中で放送されたドラマ。
あがた森魚は城ヶ崎海岸を訪れた観光客の夫婦役で出演。崖から飛び降りそうな雰囲気の長谷部泰之(主人公)に声をかける。


車イスで僕は空を飛ぶ

男(あがた森魚)「あの車いすの人、荷物何も持っていない」
女(池谷のぶえ)「あら、ホント」

男(あがた森魚)「あの顔は本気だ」
女「どうしましょ」

どうしましょ、どうしましょ
男(あがた森魚)「ここが彼の故郷なのかもしれない
女「故郷...」


車イスで僕は空を飛ぶ

男(あがた森魚)「いいねえ、海は。命の源だ」
振り返る長谷部
男(あがた森魚)「君も海を見に?」
長谷部「ええ」
男(あがた森魚)「さっきからず〜っと見ている」
女「うさぎ追いしかの山〜」(妻が歌を歌う)
若者1「あの歌やばくね?」
若者2「逆に死にたくなるよな」

車イスで僕は空を飛ぶ

男(あがた森魚)「海ならもう充分見ただろ、帰ろ」
長谷部「いえ」
男(あがた森魚)「どうせ帰るんだから一緒に帰ろ」
長谷部「用事が」
男(あがた森魚)「どんな?」
長谷部「うるせいんだよ!」
長谷部「このまま飛べたらカッコつくのに。このまま空に向かって飛べたらなって。そしたらカッコつくのに。俺、ろくでもない生き方してたんすよ。ホントに。これから先だってろくでもないでしょう。残ってるんですよ。こんな体になっちゃって。生きてるだけで迷惑なやつで、どうしたらいいんですかね。どうしたらいいんですかね、俺。もう判んねえよ。助けて...助けて下さい。」
主人公の肩に手をやる男(あがた森魚)。












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