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NHK総合 ドラマ人間模様「夢千代日記」

夢千代日記 放送日:1981年2月15日〜3月15日、毎週日曜日午後8:15〜9:00全5回
DVD:パイオニアLDC(PIBD-7106 ¥12,000 2001.12.21)

脚本:早坂暁
音楽;武満徹
出演:吉永小百合、林隆三、秋吉久美子、樹木希林、楠トシエ、片桐夕子、中条静夫、加藤治子、ケーシー高峰、緑魔子、あがた森魚

あがた森魚はストリップ小屋の照明係で、歌手志望の「あんちゃん」役で出演。「赤色エレジー」や「最后のダンスステップ」を劇中で歌う。特に最終回の緑魔子と歌う「最后のダンスステップ」は秀逸。

第1話 1981年2月15日放送

湯里ヌード劇場に現れた山根刑事(林隆三)と入口の照明係の安藤(あがた森魚)

夢千代日記第1話 安藤「どうぞ」
山根刑事「いくら?」
安藤「2000円です」
山根刑事「高いな」
安藤「あ、もうお終いですで1000円でええです」
山根刑事「ん、じゃあ」
安藤「どうぞ」

山根刑事を中に招き入れ、
安藤「あっちゃん、頼むで。すぐ始めますで。」
「最后のダンスステップ」が流れ出し、アサ子(緑魔子)が登場し、踊り出す。途中で山根刑事が遮り、アサ子と喋り出す。
安藤「どうするだ」
アサ子が×印を出し、照明を切る安藤。
スナック・喫茶「白兎」にて
山根刑事、アサ子、芸者の金魚(秋吉久美子)と娘のアコ(大熊なぎさ)が話している所に安藤が入ってくる。

夢千代日記第1話
スナック・喫茶「白兎」に地元のやくざで「白兎」のオーナー山倉に山根刑事が昔勤めていたストリッパーのスーザンについて聞き込み。山倉が帰ろうとした時にアサ子がスーザンを見たと話し出す。帰った直後、怒ってアサ子に殴り掛かる山倉。それを止めに入る安藤。

夢千代日記第1話

第2話 1981年2月22日放送

夢千代日記第2話 市駒が戻ってきていないか情報を探りにきた夢千代。スナック喫茶「白兎」からストリップ小屋に。
ヴァイオリンを弾きながら「赤色エレジー」を歌う安藤と、くるくる回りながら踊るアサ子。

アサ子「あら〜」
夢千代「ごめんなさい、稽古中なんでしょ」
アサ子「ううん、あんちゃんの歌きいとっただあ」
安藤「こんにちは」
アサ子「お茶とって。この人ね〜え、今朝起きたら急に死ぬって言い出したの」
やめな、そんな話。
だってホントのことだわ。
夢千代「死ぬなんて、どうしんさった?
この人、作曲しとるだらあ。
東京の先生、作曲したのを一生懸命送っとるだけど、いっつもダメなのよ。
しょうがにゃあ才能がないだで。
あるわよ、あんた。ねえ今の歌、この人が作曲したんだけど、とってもええでしょう。
夢千代「何か不思議な歌だけど、とてもいいわ。
アサ子「ほら、夢千代さんはお世辞言う人と違うよ。
安藤「夢千代さん、なんか用があってきんさったと違うだか」
アサ子「あ、そうか。何?」
夢千代「市駒さん見なんだ?」
アサ子「スーザン?、ううん」
夢千代「じゃあ、ここと違うのね、すいません」
アサ子「スーザン帰ってきたの?」

第3話 1981年2月29日放送

夢千代日記第3話 ストリップ小屋にヤクザ風の客が三人。
「最后のダンスステップ」をBGMにセーラー服で現れるアサ子。
安藤「ヘーイ、拍手、拍手〜」
ヤクザ「こら、誰に指図しとるんじゃ」
安藤「え、スイマセン...」
ヤクザ「おっしゃ!拍手したろうじゃねえの、拍手をしたろうじゃねえのコラ」
椅子を持ち上げ壁に叩きつけるヤクザ。
アサ子「何するだ!」
ヤクザ「拍手をしてくれゆうけん、拍手してやったんじゃろうが」
アサ子「そんな拍手見た事にゃああ」
ヤクザ「表日本の方じゃのお、こういうのを拍手いうんや、よう覚えとけよ、こういうんじゃ、こういうんじゃ」
親分「やめとけ、やめとけ。スマなんだの。姉ちゃん、ここは踊り子何人おるんや」
アサ子「うち一人」
親分「山倉のオヤジさん、なんぼ銭払うてくれとんのや?」
アサ子「あんたら誰だ」
親分「これは、修理代じゃ」
アサ子「安ちゃん」 安藤「あぁ」
アサ子「あれヤクザと違う?」
安藤「ああっ」

第4話 1981年3月8日放送

夢千代日記第4話 第4話は出演しているもののセリフなし。
地元ヤクザの山倉が経営している喫茶店で、山倉、アサ子、劇団員らと共に。
山倉「あほたれが、どいつもこいつも。体張ってこの街守ろうて奴は一人もおらんとか、この山倉男一匹体はってこの街守り続けてきただ。よぉ、この街のどこに他所のヤクザが入っとるだ」
子分「親分、きました」
山倉「隠れろ」

第5話(最終回) 1981年3月15日放送

最終回は台詞がないものの、「赤色エレジー」「最后のダンスステップ」を劇中で歌う。

夢千代日記第5話(最終回) 贔屓の旅芸人がいなくなり意気消沈の菊奴(樹木希林)を地元ヤクザの山倉がなぐさめる。
山倉「いまバンドで踊っとるだ」
菊奴「ストリップなんか」
山倉「バンド入りだで。照明係の安藤いい味出しとるで。いっぺん見て見いや、な」
ストリップ小屋では、ステージ横でバイオリンを奏でながら「赤色エレジー」を歌う安藤と、踊るアサ子。
それを見た菊奴
菊奴「本当だ、それなりに頑張っとる」(拍手)
夢千代日記第5話(最終回) 夢千代が「はる屋」で預かっている時子(中村久美)を連れて「白兎」にやってくる。
夢千代「今度はる屋から出ることになりました小夢です。どうぞよろしくお願いいたします」
小夢「小夢です。よろしくお願いいたします」
夢千代「社長さん...」
山倉「ああ、待っとったでね。小夢かええ名じゃにゃあか。これはわたしの気持ちだで。ちょっと張り込んだで」
夢千代「ありがとうございます」
山倉「あのわし力になるでな。なんぞ困ったことがあったらいつでもおいでんさい」 寄子(水原英子)「この人には注意したほうがえ〜え」
山倉「何をゆうとるだ。この街誰が守っとるか言うてみい」 小夢「よろしくお願いいたします」
山倉「どこにも行かんでな。この夢千代さんのとこにずっとおりいな、な!」(少し間をおき)「せーの」
画面切り替わり、ギターを爪弾く安藤とアサ子。
アサ子「私の名は小夢です、歳は19歳です。お酒はまだ飲めませんが踊りは少し踊れます。じきに上手になると思います」
「最后のダンスステップ」を歌い始めるアサ子と安藤。
夢千代日記第5話(最終回)







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