ウェルかめ
NHK総合、BS2、Hi-vision / 2009年9月〜2010年3月放送製作総指揮:六山浩一
脚本:相良敦子
制作:NHK大阪放送局
主題歌:aiko「あの子の夢」
出演:倉科カナ、石黒賢、羽田美智子、芦屋小雁、森永悠希、岩佐真悠子、武田航平、杉森大祐、マシンガントーク園、野田裕成、嶋大輔、未知やすえ、温水洋一、松尾れい子、室井滋、益岡徹、坂井真紀、正名僕蔵、レオナルド・ベヌッチ、大東俊介、あがた森魚 他
あがた森魚は主人公の浜本波美(倉科カナ)の夫、山田勝乃新(大東俊介)が通う徳島工科大学システム工学科教授:清洲四朗役。
第109回(2010年2月8日放送)
大学の研究室で山田勝之新の結婚祝いの鍋パーティが行われ、清洲教授が乾杯の挨拶を行う。野村「清洲先生。戻ってください。先生〜!」
清洲「おっ。なんやっけ?」
菊池「山田の結婚祝いを」
清洲「ああ。ああ。そうやったな。そうだ。じゃあ、乾杯しようか。ほな乾杯!」
全員「乾杯!」
全員「おめでとうございます!」
山田「どうも」
清洲「ほな...」
菊池「ほなって、ちょっと先生。一言ぐらい言うてやってください」
清洲「お〜そうだな。山田くん!」
山田「はい」
清洲「研究者にとって結婚とは、かわいそうな女性を一人増やすことかなあ」
山田「はあっ?」
清洲「まあ研究室にばかりにいると留守がちになりやすいもんで、朝食卓にいるだけで家族みんなに驚かれる。『あんた、おったんですか?』って。まあ、うちのかみさんには40年間、毎日のように愚痴を言われ続ける。『私は留守番をするために嫁いできたわけじゃないっ!』 はっはっはっはっ」
第128回(2010年3月2日放送)
清洲教授と山田勝之新が話しながら研究室に入ってくる。清洲「へ〜奥さん美波町の人なの」
山田「道の駅で何やら楽しそうに働いてますわ」
清洲「へ〜。あそこの浜は日本の何とかに選ばれたんじゃなかったっけ」
山田「あ、日本の渚100選です。なるべく自然のまま残してるんですわ。そりゃ海亀も産卵に来ますわ」
清洲「ほやねえ」
山田「あ、近くにウミガメ館って所もあってたまにおじゃましてるんです...ハイ?」
清洲「君」
山田「はぁ」
清洲「自分の幸せを判ってますか?」
山田「は?」
清洲「何て良いとこに君の奥さんの実家はある事か。そこはまるで僕らの海亀ロボのためにあるような場所じゃないですか。これは良い事を聞きました」
山田「はぁ」
第130回(2010年3月4日放送)
清洲教授の手伝いで休日に大学に出てきていた山田勝之新が、研究室で湯豆腐をごちそうになる。清洲「この豆腐は京都の知り合いが送ってくれたんだ、旨いはずだ」
山田「いいんですか、頂いても」
清洲「だって休日にこうして手伝ってくれたのは君だけだからな、ハハハ。最近なんか欠食児童みたいだし」
山田「は?」
清洲「ほら、食べたまえ」
山田「頂きます」
山田「なんや上手い事いきませんわ」
清洲「いや、こう取るんだよ豆腐は、ホラこう掬って」
山田「いやそうやなくて」
清洲「あ〜結婚生活の事か」
山田「いえ...ていうかそれは、まあなんとか」
清洲「ああ、そりゃ良かった」
山田「じゃなくて...やっぱり海亀の形以外を考えた方がいいんですか」
清洲「ああ」
山田「海の中では自由に動くんですけど陸に上がると重たくて上手いこと動かんのですわ」
清洲「そうだな、でも仕方ない。なんせ水陸両用ロボのそれが宿命だ」
山田「やっぱり海亀以外を考えた方がいいんか...」
清洲「まあ今すぐにどうって事じゃないんだから、そう深く考えずにゆっくりやろう。ほら、ほら豆腐」
山田「そうかて呑気にしてると、いつまでたっても出来ひん気してきますけど」
清洲「はははは、それもまた良い! ほら、食べて」
山田「はい」
山田「ほんまや。これメッチャ美味しいですわ」
清洲「幸せですな」
山田「ほんまに」
清洲「君が言い出したんですよ」
山田「はい?」
清洲「学部3年の時、君が言い出した。『海亀は水陸両用です』って。それなのにいなくなった。海亀のようにどこかに行った」
山田「すいません」
清洲「いや良いんです、それで。今は何でもパソコン上で出来ちゃう。だからあまりフィールドワークする学生がいなくなっちゃった。設計図だけをにらめっこしていて発想が貧困になってしまいます。」
山田「なんや、僕は机に向かってるのが性に合わんような気がして。ほら、パソコンの中でやってると堂々巡りのような感じがするんですわ」
清洲「それで良いんです。ね、君はそれで良い、外に出てなさい。いつもあっちこっち行ってなさい。」
清洲「ほら、こうして掬うんだな、お豆腐は。ほら」
山田「はい」
第134回(2010年3月9日放送)
山田勝之新が波美の実家に引越した事について、助教授の菊池と大学院生の蔵本、野村と話している所に清洲教授が通りかかる。清洲「良い決断をしましたね」
菊池「あ、先生」
清洲「一度寄ってみたいもんだ」
山田「あ、是非どうぞ。家はね民宿なんで」
清洲「ん〜そうか」
菊池「あ、あ、先生。XXX(注:聞き取れず)からメール来てましたよ。こんどロスで開かれる学会の事で」
清洲「じゃあ僕のとこに転送しておいてください」
菊池「はい」
第139回(2010年3月15日放送)
徳島工科大学清洲研究室にて菊池「先生、長野から共同研究の打診がありました」
清洲「あ、そう。読んでおくよ」
山田「先生、これで発注してみようと思います」
清洲「ああ、はい。菊池君、見積もり見た?」
菊池「あ、はい。あの〜この部分を軽量化しようとすると、どうしても材料費が高くついてしまうんですけど。一応3社当って一番安くなるとこにお願いします」
清洲「そうですね」
菊池「どうした山田」
山田「なんや、胸がざわざわしてますわ。こんだけお金かけて動かんかったらどないします」
菊池「まあとりあえず、やれる事はやっただろ」
清洲「あとは出来てみてのお楽しみです」
山田「そりゃそうですね」
野村「先生、今年の研究室合宿ですけど、そろそろ時期と場所決めた方がええかと思うんですが」
菊池「お〜そうだな。先生何処にしますか」
清洲「ああ、もう決めてあります」
菊池「ええ、そうですか?」
清洲「美波町に行きます」
蔵本「美波町って...」
山田「ウチですか?」
清洲「そうです。山田君家に泊まって、海亀の産卵を見ます。いいよね、山田君」
山田「もちろんですわ」
第140回(2010年3月16日放送)
時間は一気に進み5月(多分)、清洲研究室のゼミ合宿が「はまもと荘」で始まる。〜はまもと荘 玄関にて〜
山田波美「あの〜ウチの...」
菊池「あ〜山田は今教授を捜しに行って」
波美「えっ?」
菊池「現地集合にしたのが悪かったんです。教授は一っ所にじっとしとれん人だから、こっちに先についてどうやら町歩いて迷子になったようで」
波美「あ〜大丈夫かな」
蔵本「あ〜さっきほれで浜で見つけたって電話ありましたから」
野村「先に参りました」
山田「ただいま」
波美「あっ」
山田「早速の大騒ぎですわ...あ、先生」
清洲「いや、いや、すまん」
清洲「ああ、これはまあ可愛い奥さん」
浜本加代「え?」
清洲「ご主人には本当にお世話になりまして」
浜本加代「あ〜嫌です、あの、私は」
山田波美「母です」
清洲「ああ、これは失礼しました。何かもうロボットとばかり見合ってると人間の女性の年齢が判らんようになってしまいまして」
菊池「すいません、時々変な事言います」
山田波美「あの、山田です。主人がいつもお世話になっております」
清洲「おお、可愛い奥さん...と、そのお母さんで」
浜本加代「いや〜、どうぞお上がり下さい」
〜はまもと荘食堂にて〜
菊池「あれ、清洲先生は?」
山田「さっきまでここで新聞読んではりましたけど」
山田波美「あ、あそこに」
菊池「うわぁ、また。ホント落ち着きないなあ。すいません勝手に」
山田波美「いえ、あそこは父のカフェなんで」
菊池「うわぁ、ちゃっかり珈琲まで頂いてるよ」
〜ウミガメ館にて〜
清洲「ほぉ〜これで60歳。海亀って言うのはどれくらい長く生きるもんか判ってるものなんでしょうか」
館長「まあ、この海亀はここで孵化して育てられてきたんで年齢は判ってるんですが、本当の所何年が寿命かはよう判っとらんのです」
菊池「へえ、そんなんですか」
山田「殆どの生活を海の中でするんで実態把握が難しいんですわ」
館長「野生の海亀を研究するには、ほんま雲を掴むようなもんで」
清洲「しかし、そこが面白いです」
館長「清洲先生は生物のメカニズムに興味をお持ちとお聞きしましたが」
清洲「最近はもっぱら水棲生物ですかね。自然の生物は環境に適した体をしています。例えば海の調査用ロボットを開発する時、海の中に適応出来る形のものを目指す訳です」
館長「ほ〜」
菊池「なぜなら、それが一番相応しい形だからです。魚は海の中で前に進む事も、上に上がる事も、素早く身を回転させる事も、あと流れの中で留まってる事も出来ます。海の中で動きまわるような目指すには魚の機能を見習うのが良いんです」
山田「先生は、海底ケーブルの調査用に海蛇型ロボットの開発もしはるんですわ」
館長「へ〜すごいなあ」
菊池「海から陸へ、陸から海へ、自由に動き回るロボットを目指してるんですけど」
山田「難問だらけです」
清洲「あの〜このカメに餌を上げても良いもんでしょうか」
菊池「え?」
清洲「いや、あの子がじぃ〜っと私の方を見ながら近づいて来るんで、何かしてあげたくなりまして」
菊池「すいません、時々変な事言います」
館長「あ、はあ、どうぞ、どうぞ、あ、ちょっと待っとって下さい」
菊池「ああ、すいません」
〜はまもと荘食堂にて(夕食)〜
亀園(海亀研究家)「じゃあ、そのロボットが完成したら自分の力で海に入って嵐のなかでも海洋調査が出来るんですね」
清洲「ああ、上手くいったらですけどね」
第141回(2010年3月17日放送)
翌早朝、ウミガメ館館長から海亀が上陸したというメールがあり、浜辺に出掛けた研究室一行高岡「今日は産まんかったんですわ」
清洲「そうですかぁ」
山田「そりゃ残念やなあ」
山田波美「ほんまになあ」
浜本航「しゃなあないわ、自然の生きもんやけん」
館長「自然はね、人間の都合通りにはいかんけんね」
山田波美「そうですね」
フリオ「様子を見にきたんです、玉子を産んで良いかどうか」
清洲「ほう、そんなんですか」
亀園「この子はまた戻ってくると思う」
山田波美「やったら良いですね、ね」
浜本航「年間100頭位来とったんですけどね」
野村「100頭!」
菊池「オレ初めて見たよ」
清洲「みんな、ほら!」
蔵本「えっ、なんですか」
清洲「ほら、この力強い足跡。館長さん、このカメの大きさは?」
館長「今回は計れませんでしたから正確には判りませんけど」
清洲「大体で」
館長「甲長85センチくらいやったかなあ」
高岡「はい」
清洲「重さは?」
館長「あれくらいやったら80キロくらいだろか」
高岡「ちょっと痩せとる感じでしたけどね」
清洲「ほうですか〜」
清洲「まるでキャタピラが通ったみたいだ」
菊池「先生?」
清洲「こりゃキャタピラは無理だなあ」
〜はまもと荘に戻って、浴衣姿の清洲教授と山田勝之新〜
清洲「ああ、山田君」
山田「お風呂入られましたか」
清洲「はい、朝風呂気持ちよかった。ありがとう」
山田「良かった」
清洲「他の皆は?」
山田「ああ、もう一眠りしますって」
清洲「ああそうですか」
山田「お茶でも入れますわ」
清洲「今日は本当に来て良かった。海亀にこそ出会えなかったが、それもまた神秘的でした」
山田「あ、はい」
清洲「まあ卵を産むための偵察というのが泣かせます。生まれて来る子供のために母亀が傾斜した砂浜を重い体を支えながら一生懸命登ってくる。生命の力強い神秘です」
山田「ロボットの研究をしてると、かえって生物に目がいきますわ」
清洲「そうですね。自然の生物から学ぶものも沢山あります」
第143回(2010年3月19日放送)
〜徳島工科大学清洲研究室〜
菊池「清洲先生〜! 届きました! 来ましたよ!」
(外注したロボットの筐体が入った梱包を前に)
菊池「山田、開けてみろ」
山田「え、え〜んですか」
菊池「良いから、ほら」
(うなずく清洲教授)
山田「ほな...うわぁ何やドキドキしてきますわ」
菊池「何だよ」
蔵本(?)「落ち着いて、落ち着いて」
山田「菊池さん、ちょっと手伝ってもらって良いですか」
菊池「よし!」
山田「あ、君らはそっち持って」
菊池「ゆっくりな」
一同「せ〜の」
菊池「やっぱ重いな」
蔵本「まあ、海亀に見えん事も無いな」
山田「見た目やのうて、機能やって言ってるやろ」
蔵本「とにかく何らかの結果をださんとな。タダで作っとる訳とちゃうんやけん」
野村「うわ、プレッシャーですか」
菊池「大丈夫、大丈夫。先生、何処で実験しましょうか」
清洲「ん、ああそれはもう決まってる。
菊池「何処です」
清洲「うん、山田君家の浜や」
蔵本、山田「え?」
菊池「美波町ってちょっと遠くないですか。もっと近くにも浜はありますよ」
清洲「いや、あそこでやる。こないだ我々が見た海亀の足跡。あの場所で、あの足跡のように我々のロボットが力強く動く所を見てみたい。良いよね、山田君」
山田「ええ、もちろんですわ」
〜はまもと荘玄関〜
浜本航「なんやこりゃ」
浜本哲也「え」
山田「海亀ロボや」
浜本航「これが海亀かあ?」
清洲「まあ図体はデカイですが、まだまだ子亀ですから」
浜本航「いやあ、海亀には見えんよ〜」
山田「ようやくここまで辿りついたんや。無事成功したら見た目も亀に似せようか」
浜本哲也「ほやけど、こないして実際に物をを見ると、な〜んや勝之新もちゃんと研究しとるって実感が湧くな。なあ加代」
浜本加代「ほんま」
山田「そりゃしてますわ」
〜はまもと荘中庭〜
清洲「私ねえ船酔いしないんです」
浜本泰三「ああ、そうですか。波美は全然あかんけんねえ」
清洲「ああ、そして私は乗り物酔いもしませんね」
浜本泰三「ほお〜」
清洲「それとあの〜バット。あの野球の、あれね、こうやって地面に立てておでこ付けてねグルグル回すんですよ、こうやって、こうやって。あれね何回回しても目回んないですね」
浜本泰三「こ、こ、ここいらじゃね、あのおイカの干物あれグルグル回してね作るんですよ、イカのメリーゴーランドやゆうてね、グルグルグルこうやって」
清洲「ハーハハハ、こうやってねグルグルグルグル」
浜本泰三「こうか、グルグルグルグル」
菊池「清洲先生」
清洲「ああ、すまん、すまん。あ、では、では参りましょうか。亀!」
菊池「実験、実験です」
第144回(2010年3月20日放送)
〜浜辺にて海亀ロボットの走行実験〜
清洲「お〜」(手をパチパチと叩く)
浜本航「何や遊びのようなもんやな」
山田波美「ちゃうよ、遊んどるように楽しんどるお仕事やわ。あれが完成して実用化されたらこの浜の調査も出来るで」
菊池「ほな、行きます」
菊池「先生、ダメです」
清洲「う〜ん、そうかあ」
〜はまもと荘に戻り〜
山田波美「あの〜どうぞ」(お茶を差し出す)
清洲「ああ、どうも」
菊池「すいません」
山田波美「あの、お疲れさまです」
山田「やっぱ浮力調整装置が重すぎたんか」
菊池「うーん、ひれの部分の面積が足りなかったんだろう。八木君ちょっと貸して」
八木「あ、はい」
菊池「ボディを支えるには、もっと平たい部分を大きくしないと」
山田「でもそうなると動かすのにぎょうさん力が必要になりますわ」
菊池「うーん」
清洲「それだけ本物の海亀がよう出来てるってことです」
山田波美「そうですね」
清洲「海から上がって陸を這う力、それは想像を絶するものがあります。しかしこれでまたメラメラ燃えてきましたね山田君」
山田「へっ...もちろんですわ」
清洲「失敗は成功の元です、こんな事の一度や二度」
菊池「三度や、四度」
清洲「そう、屁のカッパ。これぐらいの事を恐れているようじゃロボットの研究は出来ません。頑張りましょう皆!!」
一同「はい」
〜はまもと荘食堂にて〜
山田「お待たせしました」
菊池「おお、悪いな」
清洲「私も焼酎頂こうか」
山田「え?」
菊池「山田、じゃグラス足りんぞ」
山田「日本酒言うたやないですか」
第146回(2010年3月23日放送)
〜徳島工科大学清洲研究室にて〜
山田「先生」
清洲「お〜山田君、おはよう」
山田「海亀に拘るの止めますわ」
清洲「え?」
山田「確かに海亀が上陸するようにロボットが砂浜に上がってきたらカッコいいですけど、それやったら先に進みませんわ」
清洲「なるほど」
山田「思い切って、 沼亀型歩行にシフトしますわ」
清洲「ほほほ〜ぉ」
〜美波町の浜辺でロボットの歩行再実験〜
山田「ほな試してみましょか」
菊池「うん、海亀が沼亀になって上陸だな」
蔵本「なんやインチキ臭いですわ」
山田「何を言うてんのや。僕らが目指してんのはな水陸両用の調査ロボットや、それこそ生物界におらんで、海亀から沼亀になって陸に上がる亀なんかおらんわ。これこそロボットだけに出来る事ですわ」
清洲「そおです!」
菊池「ま、とにかく歩行出来んかったら何も進まんからな。さあ始めよか」
一同「はい」
〜そして実験開始するものの、またもや失敗〜
山田「やっぱり重すぎたわ」
清洲「皆さ〜ん、焦らずに行きましょう。時間はまだたっぷりあります」
菊池「そうですね」
山田「よっしゃ、ほな運ぼか」