映画 監督
映画 出演
映画 音楽
映画 その他
TVドラマ等
CM
舞台
CD-ROM
記録映像

Fの魂

テレビ東京系列 / 2002年7月7日〜9/29放送(全10回)

テレビ東京系列で2002年に放送された「ハマラジャ」は各種オーディションをドキュメンタリータッチで描いたバラエティ番組。アマチュア・フォーク・ミュージシャンを集めて展開された「Fの魂」はオーディションというよりも、合宿を通じて各自が「魂の歌」を作り上げる事が目標...か?

第1回(2002年7月7日放送)

Fの魂 第1話 Fの魂 第1話
巷に溢れ返る様々な音楽。
だが何かが足りない。
大物アーティスト「音楽が良くも悪くも飽和してるし、だからそれは豊か=飽和=無感動みたいなね。でも僕らからするともっとストレートで、もっとホットな歌が聞きたい」
「もっと熱い心の叫びを聞きたい」
あるプロジェクトが進行し始めたのはこの一言がきっかけだった。

大物アーティスト「何か言いたいとか、何か歌いたいとか、何か皆と共有したいとか。歌ってそこじゃないのかな」

『心の叫びを唄にし世に問いかけたい人大募集』
こんな素朴な問いかけに意外な反響が....
応募してきた彼等に共通していたもの、それは心の闇とも言える痛みであった。
そこで「ハマラジャ」は考えた。
現代の音楽シーンに足りない心の叫びや世の中への問いかけなどを歌にした熱い歌を作る事で、心に痛みを持った人間達に新しい自分を見つけ出させる事が出来るのではないか。

そして今回の参加者6名が決まった。
***********************************
参加者
【山下勝久(21歳)】
 幼い頃から入退院を繰り返し、今も腸に爆弾を抱る。「超マイナス思考」
【郁(28歳)】
 仕事に行き詰まり、人間関係不振に陥った一時引き蘢り、拒食症に陥る。そんな彼女を救ったのは唯一「歌」だった。
【森田咲哉(28歳)】
 女の体に男の心を持つ自分に悩み続ける、元アイドル歌手。
【山本大作(49歳)】
 33年間陽の目を見ないフォークシンガー。もう一度自分の原点に戻って自分の魂の叫びの歌を書いてみたい。
【濱口友佑(18歳)】
 小学校4年生で交通事故に遭い生死の境をさまよう。その後遺症のせいか、今も10歳以前の記憶が無い。
【高嶺るり(20歳)】
 心の中に眠る「女の自分」に目覚めたのは幼稚園の時。15歳で水商売の道に入り新宿、神戸などの夜の町を転々。「流浪のニューハーフ」

***********************************
総勢6名は東京駅に集合。
行く先を知らされていない彼等。
だが究極の到達点は「真のフォークシンガー」

降り立ったのはのどかな田舎町。
最終目的地はこの建物。
その名は「アルペジオ館」
彼等はここで詞を書き、曲を作り、歌う。
今日からここで、心に痛みを持ったものどうしが生活する。
そしてついにこのプロジェクトの主宰者で、アルペジオ館の館長が姿を現す。
果たしてその人は?

第2回「あがた館長天国へ昇る!」(2002年7月14日放送)

Fの魂 第2話 Fの魂 第2話
合宿開始から一週間、第一回目の発表会。しかしこの日戻ってくるはずのるりが時間を過ぎても来ない。連絡も取れない。やはり大作との一件が尾を引いているのだろうか。るりが来ないまま発表会が行われることになった。記念すべき発表会の場所は、そう、海岸ライブ。漣がもう一つの楽器。ちょっと洒落てみた、あがた館長。
あがた「自分らしさが伝わればOKだから」
果たして彼らは飾らない自分を表現できるのか。
第一回の発表会スタート。

1曲目 郁「つぼみ」
あがた「分からん、分からんだけども、別に綺麗事でうまくまとめてもいないんだけども、でもね、まだなんか気取ってるような気がする、俺は」

2曲目 森田咲哉(無題?)
3曲目 濱口友佑「僕と音楽」
4曲目 山下勝久「うたをうたわせて」

合宿早々、曲作りに行き詰まり、あがたに胸の内を吐露した山下。その時、あがたも同じ経験をした事を知り、勇気づけられた。
あがた「歌いたい思いとか、悩みとか、そいつにやっぱりもっと逆に山下くんはもっと辛いかもしれないけれど、もう一回面と向かってもいいのかなと」
「私」をテーマとした第一回目の発表会は、みんなが自然体の自分を表現をする事でほんの少し心の痛みを取り除けたような気がした。

あがた「一応ここで、次回のテーマを発表しておきます。二回目は「初恋」、書きやすいね、これもまた。じゃあ楽しい晩ごはんに向けて、お家に帰りましょう、お疲れ様!」

今回の発表会では言葉少なかった、あがた館長。それには訳があった。
アルペジオ館に戻るなり、あがた館長はギターを手にした。合宿開始から一週間、お酒のグラスは毎晩のように持っても、ギターを手にすることはなかったあがた館長。 そしてこの後、あがた館長は一人、遠い惑星へと旅立って行った。
あがた森魚「みんなへのメッセージソング」(作詞・作曲:あがた森魚)
もしここにいる自分が誰かと話をしてみたいなら
ここにいて何かを喋るかもしれないよ
もしここにいる自分がここにいる誰かと話をしたいと思うなら
今、僕の口から言葉がついて出るかもしれないよ
でも僕は話したくても君は眠いかもしれないし
僕が喋りたくない時君は僕に喋りたいかもしれないし
でも本当に好きならずっといたいよね。
僕と君とが好きならずっと一緒にここにいたい。
そんな気分になれたらいいね
あがた館長は彼らに伝えたかった事を言葉ではなく歌に託したのだった。

あがた「...歌っちゃうと、ホントすごいから...自分もすごいことになっちゃうし。ホントに何かいいものができた時は聞いた人もホントに嬉しんだよ」

あがた館長の歌は、彼らに確実に何かを芽生えさせた。


浜田「これはすごいな」
YOU「この人すごい人ですよ」
浜田「上手いとかXXいとか(聞き取りできず)ないわ」
... 浜田「またみんなが引いてないのが素晴らしいやんか」
YOU「こんな楽しいコーナー初めてですよね。確実に今週のどの番組より面白い! すげーの見ちゃった」
...








inserted by FC2 system