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妖怪人間ベム

日本テレビ系列 / 2011年10月22日〜放送

原作:アサツーディ・ケイ
脚本:西田征史
音楽:サキタハヂメ
演出:狩山俊輔、佐久間紀佳、浅見真史

出演:亀梨和也、杏、鈴木福、榎本明、堀ちえみ、石橋杏奈、杉崎花、永岡佑、広田レオナ、あがた森魚、北村一輝 他


あがた森魚は生物学者:緒方役。

第1回(2011年10月22日放送)

妖怪人間ベム 第1話 ーー夏目刑事宅で、ピアノの上の写真に目を留めるベム。
夏目「どうかしました?」
ベム「この方は?」
「ああ、緒方のおじいちゃん」
妖怪人間ベム 第1話 ベラ「いるかい、ステッキの爺さん」
ベム「いや、まだ姿は」

小春「いや〜〜〜〜〜!
ーー叫び声を聞き、家の中に飛び込むベムとベラ。
小春「あっち行ってよ、もう」
ーー小春の部屋のベッドの上には、黄色い小猿。
ベラ「猿?」
小春「誰?」
ベム「いや我々は...」
町村「どうしました、小春さん...ああ!何ですかあなた達は」
ベム「我々は悲鳴が聞こえたから助けにきただけで」
小春「絶対泥棒」
ベラ「違うよ、あんたを助けようと思って」
小春「普通悲鳴が聞こえただけで来ないから...土足だし」
ベラ「これは急いできたからでしょ」
町村「動くな!これ以上近づいたら警察呼ぶわよ」
緒方教授「ちょっと待ちなさい、この方々が勘違いするのも無理が無い、ねえ」

妖怪人間ベム 第1話 ーー場面変わって、緒方教授の家。
緒方教授「夏目君かぁ」
ベム「あの、お話が」
緒方教授「犬? 猫? それとも爬虫類?」
ベム「は?」

緒方教授「私ね、こう見えても生物学の権威でして。緒方と申します。これ面白いでしょ、蛇の抜け殻で作ったの。イースタン・ブラウン・スネイク。これが猛毒でしてね」
ベラ「ねえ、爺さん」
緒方教授「爺?」
妖怪人間ベム 第1話 ベラ「このステッキ、見覚えあるだろ」
緒方教授「見た事無いなあ」
ベラ「はあ? 写真に写ってたんだよ、知ってるだろ!」
緒方教授「知らないなあ」
ベラ「頼むよぉ」
緒方教授「あ〜」
ベラ「何だい?」
緒方教授「ほら、そこ。ほら、ちょうどいい長さだろ」
ベラ「そんな...大事なものじゃないのかい?」
ベム「このステッキは、生まれた時から側にあったものなんです。あなたはどこで手に入れましたか?」
緒方教授「どうだったかなあ」
ベム「いつ頃からあったんですか?それだけでも判りませんか?」
緒方教授「いつだったかなあ」
ベム「この方を御存知ありませんか?」
緒方教授「知らないなあ」
ベラ「もっと見ておくれよ」
ベム「何でも良いんです、お願いします、お願いします!」

第2回(2011年10月29日放送)

妖怪人間ベム 第2話 ーー緒方教授宅で、緒方教授と夏目刑事の会話
緒方「これじゃないかい?」
夏目「こんなに毛深くなかったんで」
緒方「そおかあ、いや何だろうね、君が見たって言う生物は。」
夏目「今にも襲ってきそうな雰囲気でした。教授、化け物っていうのはこの世に存在するんでしょうか。」
緒方「君はキリンを見て化け物だって思うかい?」
夏目「いえ。」
緒方「でしょ。でもほら、キリンを初めて見た人間は化け物だと思ったかも知れない。何が化け物で、何が化け物じゃないかなんて誰にも決められないよ。」
妖怪人間ベム 第2話 ーー屋外にて、ベムたちの会話中に緒方教授の飼う猿がベラにまとわりつく
ベロ「ほらほら、ね、ね、オイラが見たの本当だったでしょ。」
ベラ「信じられないねえ。好き好んで化け物の滑降するなんて。こっちは早く人間になりたいってのに。」
ベム 一体なぜ?」
ベラ「あんた、また首突っ込むつもりかい?」
ベム 人間を助ける事を止めたら、俺たちはただの妖怪になってしまう...???」
ベラ「うぇ!? ちょ、ちょっと。」
ベロ「かわいい。」
ベラ「ちょっと、おやめ。」
ベロ「あ!」
ベラ「離れなよ!」
ベロ「おしっこ。」
緒方「あ、いたいた、こら。あ、いたいた、コラ、栄太郎、コラ!コラ、栄太郎、コラ!...あ、君たち。」
ベム こんにちは。」
ベロ「こんにちは。」
緒方「こんにちは。」
ベラ「挨拶なんてしてる場合じゃないだろ!!(緒方教授の方を振り向いて)え!!」


妖怪人間ベム 第2話 ーー緒方教授宅にてベムたちと緒方教授との会話中、孫の小春が帰ってくる。
緒方「誠に申し訳ない。」
ベラ「もういいよ、済んだ事だし」
ベム そのステッキ、お使いになってるんですね」
緒方「ああ、そうそう、これさあ」
ベム はい。」
緒方「とっても使い易いねえ」
ベラ「感想なんてどうでもいいんだよ」
緒方「ええ?」
町村 あ、おかえりなさいまし」
緒方「おかえり」
ベム おじゃましてます」
(ベロに驚く小春)」
ベロ「はじめまして、オイラベロです」
(無言で立ち去ろうとする)」
ベラ「ちょいと待ちな!何だい、その態度。ちゃんと挨拶してるだろ。返してやるのが礼儀ってもんじゃないのかい」
(小春、無視して立ち去る)」
妖怪人間ベム 第2話 緒方「おい小春、ちょっと待ちなさい、小春!...ああすいません」
ベロ「大変だね、パパさんも、ママさんも」
へ?...いや〜ウフフフ」
ベム ベロ、違うぞ」
ベロ「へ?」
緒方「小春の両親はね、今海外にいるんだよ。去年父親の仕事で転勤があってな。高校に入学したばかりのあの子だけが日本に残る事になって」
町村 私では相談相手にもなりませんし」
ベロ「ね、涙出そう?泣きそうだったら、良かったらこれに」

第3回(2011年11月5日放送)

妖怪人間ベム 第3話 ベラ「はあ〜あああああ」
町村「どうかされました?ため息ばっかり」
ベラ「ああ、いやさあ、人生でやり残した事があるってどんな気持ちなんだだろうと思ってねえ」
緒方「うーん」
ベラ「あるじいさんがさ、死ぬ前に二重跳びがしてみたいだの、バイク便が使ってみたいだの言い出してさ」
緒方「ほぉ〜」
ベラ「あんたも何かあるのかい?」
緒方「いっぱいあるよ、二重跳びなんか私も成功した事なんかないよ。
ベラ「そういうもんなのかねえ。
緒方「でもどうして君は、人ん家に来てそんなしっとりした事を考えてるんだい?」
ベラ「え?」
ベム「いや、何をしに我が家に?」
ベラ「ああいや、今の話で空しくなって涙が出たりなんかしないかい?」
緒方「いや別に」
町村「別に」
ベラ「そうかい、じゃましたね」


(ラストシーン近く)
庭で縄跳びをする緒方教授。

第4回(2011年11月12日放送)

妖怪人間ベム 第4話 ベロ「あるかな〜ゆいちゃんの手みたいな葉っぱ」
緒方「イヤー探したよ、君たちに合わせたい人がいるんだ。この杖の事判るかも知れない。ほら突っ立ってないで早く」
ベム「杖のこと?」
ベラ「もしかして人間になるヒントかい?」
ベロ「え〜〜」

第5回(2011年11月19日放送)

妖怪人間ベム 第5話 緒方「お待たせ、お待たせ」
ベラ「あれ、爺さんの言ってたヤツはどこだい?」
緒方「で〜ん、ここ」
ベロ「え、写真?」
緒方「君たちこの人について調べてただろ」
ベム「確かにこの男です」
ベラ「でかしたよ爺さん。で一体コイツは何者なんだい?」
緒方「判らない」
ベラ「あ? それが判ったから呼んだんだろ」
緒方「いや、片付けてたら偶然」
ベム「何故この写真がこの家に」
緒方「それも判らない」
ベラ「あー」
緒方「あ、何だかゴメンネ」
ベム「いえ」
緒方「とりあえず家中漁って調べてみるよ」

妖怪人間ベム 第5話 緒方「また会ったのかい例の生物に」
夏目「ええ」
緒方「ずるいなあ君ばかり」
夏目「彼等の目的は一体なんなんでしょう」
緒方「目的?」
夏目「どうしていつも事件現場にいるのか気になって」
緒方「これなんだと思う?」
夏目「ヒラメですか?」
緒方「ミミック・オクトパスというタコ」
夏目「タコ?」
緒方「擬態さ。変身して他の生物のように見せてるの。自分が生きてくためにね。他にも海蛇や蝦蛄にも見えるでしょ。目に見えてるものだけが全てとは限らないよ」

妖怪人間ベム 第5話 小春「いや〜〜〜〜〜!」
町村「どうしました小春さん」
小春「もう、放し飼いにしないでって言ったよね!」
緒方「可哀相にね、ちょっと人間と違うだけで。本当は優しいのにね」
妖怪人間ベム 第5話 緒方「悪いね、お呼び出てして」
ベム「いえ、それでお話というのは」
緒方「判ったんだよ写真の男の素性が」
ベラ「で、どういうヤツなんだい」
緒方「まあそう焦らずに。まずはこれを見て」
ベム「これは」
緒方「我が緒方家の家系図だよ」
ベラ「は?何でまたそんなもん」
緒方「いいかい、この浩靖というのが私。こうやって遡っていくと、ここが晋作さん」
ベラ「それが何だって言うんだい」
緒方「だから、この男が緒方晋作さん」
ベラ、ベロ「え?」
緒方「彼は私のご先祖様だったんだ、驚いたろ。もう一つ言うと、彼は生物の研究もしていたらしい。晋作さんが家族に宛てた手紙も出てきてね、これによると表舞台に名前が残っていないのは学者たちの間でも有名な変わり者だったかららしいんだ」
ベム「手紙には他に何か」
緒方「後は1人で研究所にこもって実験ばかりしていたとか」
ベム「彼の研究所というのは何処に」
緒方「おそらくこの住所だが、今の地図で言うとこの辺りかな」

第6回(2011年11月26日放送)

妖怪人間ベム 第6話 ベム「どう思われますか?」
ベラ「大発見だろ、その写真」
ベロ「ステッキ3本もあったんだよ。もう一本のステッキ何処かなあ」
緒方「う〜〜〜〜ん」
夏目「何か」
緒方「何か繋がってるねえ。このステッキ自体に意味があるかも知れない。分析してみようか」
ベム「お願いします」
緒方「しかし、そろそろ教えてくれないかな。君たちはどうしてこの人を探ってるんだい?」
ベム「それは...」
夏目「あ、少し待ってて下さい。全てが明らかになれば話せる時が来るんじゃないですか、ね?」
ベム「はい」
緒方「ほ〜、ちなみにどうして夏目君が」
夏目「それも、いずれ...うひゃはあ、うん

第7回(2011年12月3日放送)

妖怪人間ベム 第7話 緒方「お待たせ、お待たせ」
ベラ「どうだい、悪いヤツと良いヤツの涙の違いってのは」
緒方「それがねえ、色々文献を探したんだが、その事について調べた記録が無いんだ」
ベロ「じゃあ、判らないの?」
緒方「すまない力になれなくて」
町村「早くに答えが見つかるといいですね」
ベロ「え?」
町村「もう判ってるんです、あなた達の正体」
緒方「皆君たちの事について不思議がってたんだよ」
小春「昼も夜も動き回ってるし、いつも気侭って感じだし」
町村「それで話し合って結論が出たんです」
緒方「君たち...探偵でしょ!」
ベラ「は?」
ベロ「ん?」
緒方「そうでなけりゃこんな事調べたりしない。夏目君と親しいのはそう言う理由だ」
ベロ「違うよ」
緒方「またまたあ」
町村「でも尾行してて気付かれちゃいません、そのカッコ」
ベラ「え?」
小春「調べてるってことは、私たちの子孫も関係してるの、事件に...ああ、いい、いい、いい、やっぱ秘密だよね」
緒方「そんな探偵さんに、お知らせがあるんだ」
ベロ「おしらせ?」
緒方「このステッキの分析結果が出たんだ。どうやらそれによると、これは人間の骨で出来てるようだよ」

第8回(2011年12月10日放送)

妖怪人間ベム 第8話 〜緒方教授邸にて〜
町村「大丈夫、誰にもつけられていません」
ベラ「元々そんな心配してないさ」
緒方「いやあ何だかあれから僕らも探偵気分でね」
ベム「探偵?」
ベロ「おいらたちを探偵だと思ってるの」
町村「あれ違うんですか?」
ベラ「ああ、いやいや、ついにあたし等の正体がばれちまったんだよ、困ったねえ、ねえ」
ベム「ああ」
緒方「それで今日は?」
ベロ「おいらたち博士に会ったの」
緒方「博士」
ベラ「あんたのご先祖様だよ」
緒方「何を言ってんだい、緒方晋作さんはず〜っと昔の人だよ。今生きてるはずが」
ベロ「でも見たんだもん」
緒方「そんな事が」
ベム「これを見て下さい。博士は人工的に人間を作り出す研究をしていたらしいんです」
ベラ「寿命を延ばしたり、死なない方法を知っててもおかしくはないとは思わないかい?」
ベム「生命を作る途中で不老不死を実現さしたというのかい」
町村「すごいことですよねえ。このステッキ骨で出来てるんですよね。3本会ったのは何人も人間を作り出そうとしていたのかしら」
緒方「信じ難いが一応永遠の命について調べてみるよ」
ベム「お願いします」
妖怪人間ベム 第8話 〜後日 緒方教授邸にて〜
緒方「永遠の命という観点から色々調べてみたんだが」
ベラ「それで結果は」
やはり博士が生きてるという事自体あり得ない事だと思うんだ」
ベラ「じゃああたし等が見たあの男は何だっていうんだい」
緒方「幻覚というのは」
ベラ「そんなんじゃないよ、ちゃんとはっきり見たんだからさ」
緒方「可能性の話さ。無くなった人間を生きていたいという気持ちは判らなくはないからねえ」

第9回(2011年11月17日放送)

妖怪人間ベム 第9話 −−−緒方教授宅で緒方教授とベムたち。
緒方「記憶ねえ」
ベム「そのような研究結果は無いんでしょうか」
緒方「君たちの言ってるのは個人的な体験を記憶するエピソード記憶というヤツでねえ」
ベロ「はい?」
緒方「これは人間特有なものに思われがちだが、何と鳥にもある事が立証されたんだよ」
ベラ「ああ蘊蓄はもう沢山だよ」
ベム「ベラ」
ベラ「鳥なだけに話がそこまで飛ぶのかい、え? そんな事よりアタシらは失っちまった記憶を取り戻す方法を知りたいだけさ」
町村「見て下さいよ〜教授」
小春「ちょっと止めてよ」
町村「片付けしてたらこんなの出てきたんですからあ。ベムさんたちも見て下さい、小春さんなんですよ、これ」
小春「もお」
緒方「懐かしいねえ」
ベラ「これが?」
ベロ「まんまるだね」
町村「生まれた時は3980gあったんですよ」
ベム「それは大きい方なんでしょうか」
町村「大きいってもんじゃないですよ。もう奥さんは出産のとき大変だったんですから」
ベラ「生まれた時から迷惑かけてんだねえアンタ」
小春「はぁ?」
町村「でも無事に産声を上げた時は奥様も旦那様も教授も皆さん涙してね」
緒方「そうそう」
小春「ああ、それ覚えてる」
ベロ「え? 生まれた時の?」
小春「うん、何となくだけど」
町村「それはお母様たちから話を聞いていたからですよ」
小春「え、そうなのかなあ」
緒方「そうだよベム君。失った記憶も他の人の記憶によって補填していけるのかも知れない」
ベム「記憶は自分だけのものではないと」
緒方「そう」

−−−緒方教授宅で夏目一家と緒方家のお好み焼きパーティ
緒方「そういえば最近化け物は見てないの?」
夏目「あ、はは、ええ」
緒方「そうか、君が襲われた事件も化け物が絡んでるのかと思ったよ」
夏目「化け物は俺でした...刑事のくせに真の事を考えると自分を抑えられなくなっちゃって。正義の人気取ってただけなんですよ」
緒方「そんなもんでしょ。人間だってただの動物だ。理性のまま生きれるわけじゃない。感情のまま動きたくなる時だってあるさ。そんな危うい境界線上をフラフラとしながら何とか生きてる、そんな感じじゃないのかな。正義の人でいようとする、それだけで良いじゃない」
優以「あ、お父さん、マヨ!」
夏目「ああ、はいはいはい、おおマヨ・マヨ・マヨ・マヨ。行くよ〜」
優以「うん」
夏目「しゅぅ〜〜〜〜〜〜〜、うぉおおおお、よおしやった、はいどうぞ、どうぞ」
緒方「私も作ったんだけど」
小春「おじいちゃんは混ぜただけでしょ」
緒方「良いのかいそんな事言って、小春の写真を見せちゃうよ」
小春「ちょ、ちょっと、もう」
緒方「ほら小春の生まれた時の写真、太ってるでしょ」
菜穂子「いやいや可愛いじゃないですかねえ。ぽっちゃり」
町村「3980gもあるんですよ」
小春「もう」
緒方「可愛かったねえ」

−−−緒方教授宅で、夏目刑事の息子誠のビデオを観る。
優以「お兄ちゃんすっかり笑ってる」
町村「ああ、これ栄太郎がケーキを盗み食いした時の」
小春「そうだ」
緒方「懐かしい」
優以「お父さんが取り返してくれたんだよね」
菜穂子「そうそう」

最終回(2011年11月24日放送)

妖怪人間ベム 最終回 ベラ「ねえ、爺さん。胸ん中の気持ちって探る方法は無いのかい?」
緒方「ほうほう...何の?」
ベラ「いや、だから自分の心でもはっきりしない事があるだろ」
ベロ「おいらたち、それが判んなくて困ってるの」
緒方「ああ、なるほどねえ...」
ベム「何か、あったんですか?」
緒方「んん...」
ベロ「今日変だよ」
緒方「実は...逃げちゃったんだ、栄太郎。風邪気味なんで注射してあげようと思ったら一目散」
ベロ「あっちゃ〜」
ベラ「判る気がするよ。体の中に妙なもん入れられそうになったら逃げ出したくもなるさ」
緒方「リスザルの気持ちも判んないなんて、いっぱしの学者気分だったけど。まだまだなれてなかったんだねえ」


妖怪人間ベム 最終回 −−−栄太郎を探すベロ達の匂いを辿っていくうちに再び緒方邸へ
ベロ「栄太郎帰ってきたんだ」
緒方「いや、まだ」
ベロ「でも、匂いするよ...あ、これだ」
緒方「ああ、栄太郎のお気に入りでね、それで新しい寝床を作ろうかと。戻ってきてくれたら、心地良く眠ってもらうためにね
−−−のこぎりで板を切ろうとする緒方教授を手伝うベム
緒方「ああ、ありがとう」
ベム「いえ」
ベラ「全く」

緒方「こちらから先に塗ってみましょうかね」
ベム「はい」
緒方「ここちょっと打ち辛いですね」
ベム「はい」
緒方「もう一度上から打ってみましょう」


妖怪人間ベム 最終回 −−−新しい栄太郎の小屋が完成
緒方「出来たあ、うおおお、あはは」
ベラ「おかしなもんだね、アンタたちさっきまであんなに難しい顔してたのに、もう笑ってるじゃないか」
小春「別に」
町村「そうですか?」
緒方「ちゃんと帰ってきてくれるかなあ」
小春「今までだって戻ってきてるじゃん」
町村「そうそう、結局自分の居場所を判ってるんですよ」


妖怪人間ベム 最終回 −−−コンサート会場にて
緒方「走ったら危ないよ」


妖怪人間ベム 最終回 −−−コンサート会場に突如強盗が現れる

妖怪人間ベム 最終回 −−−強盗と争うベムを見つめる緒方教授達
妖怪人間ベム 最終回 −−−強盗に殴られたベムの緑色の血が消えていくのを見て
緒方「あれは...」
小春「ねえ、どうなってるの?」
優似「ベロ君...」


妖怪人間ベム 最終回 −−−夏目刑事にベムが「いつも側にいますから」と言って立ち去る
妖怪人間ベム 最終回 −−−骨の杖を調べる緒方教授
緒方「おおお、世の中はまだまだ知らない事で満ちあふれている、それを思うと何だかワクワクしてこないかい?」
町村「ええ、そうですね」
緒方「うん」


妖怪人間ベム 最終回 −−−逃げていた栄太郎が戻ってきたのを小春が発見する
小春「おじいちゃん、日出美さん」
緒方「はいはいはい」
町村「どうかされましたか?」
緒方「帰ってきたのかい」
町村「気に入ってくれたみたいですね」














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