2009年1月19日 文化放送「ミュージックギフト〜音楽・地球号」

司会:竹内靖夫
出演:あがた森魚

***放送内容 抜粋***
竹内:デビューする以前は何をやってらしたんですか?
あがた:普通の学生。将来物書きになろうとか文学青年っぽいとこがあった。函館にいた頃深夜放送を聴いててボブ・ディランに出会った。歌うって事でも伝わる事があるんだって初めて気が付いた。大学へ行ったらボブ・ディランみたいになりたいなと思いながら、どうやったらなれるのかなあと毎日うろちょろしている日々だった。

竹内:フォークソングのカラーがだんだん一色に固まりつつあった時期で、お金持ちのフォークミュージシャンが増え始めた時期だった。そんな時にあがたさんが登場して特徴的なものを感じた。映像的な人が現れたと思った。「赤色エレジー」の雰囲気に飲まれたところもあるんでしょうけど、昔の大正ロマン、昭和初期の爛熟した文化を映画等々で見た時の感じ。

あがた:幸子と一郎の四畳半の同棲生活みたいな、歌自体はそうなんだけど、歌全体が醸し出すものは僕らがある種の憧れ、尊敬の念、父母、明治大正の時代を作ってきた先輩たちのいろんな思い、僕は日本の国に生まれてここから何を歌えるのかなと思ったとき、理屈じゃなくああいう空気のものが出来てしまったのは自分でも不思議。

〜リスナーリクエスト曲〜
大瀧詠一「幸せな結末」
三橋美智也「母恋吹雪」
ダスティ・スプリングフィールド「この胸のときめきを」
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