1993年11月23日 フジテレビ「NONFIX ラブジェネレーションからあなたに」

早川義夫を中心に、1970年前後のフォークソング事情を当時活躍したミュージシャン等のコメントと音楽で綴ったドキュメンタリー番組。
あがた森魚も早川義夫などついてのコメントをしている。

プロデューサー&演出:南新一郎
コメント出演:遠藤ミチロウ、あがた森魚、中川五郎、早川義夫、鈴木慶一、遠藤賢司、高田渡、岡林信康、中村とうよう、小室等、田川律、カルメン・マキ、相沢靖子、斉藤哲夫

***放送された楽曲***
早川義夫「H」(1993年9月15日江古田BUDDYでのライブ映像)
高石ともや「自衛隊で何を習ったの」
中川五郎「腰まで泥まみれ」
ブルー・コメッツ「ブルー・シャトー」
ジャックス「マリアンヌ」
フォーク・クルセイダーズ「帰ってきたヨッパライ」
遠藤賢司「ほんとだよ」
高田渡「自衛隊に入ろう」
岡林信康「山谷ブルース」
六文銭「空から雨が降れば」
早川義夫「朝顔」
岡林信康「がいこつの唄」
1969年2月新宿西口反戦フォーク集会でフォークゲリラが「友よ」を歌う映像
カルメン・マキ「時には母のない子のように」
早川義夫「サルビアの花」(1993年9月15日江古田BUDDYでのライブ映像)
早川義夫「ラブ・ゼネレーション」 (1993年9月15日江古田BUDDYでのライブ映像)
斉藤哲夫「悩み多き者よ」
あがた森魚「いい娘だね」
早川義夫「屋上」(1993年9月15日江古田BUDDYでのライブ映像)




〜あがた森魚コメント〜
早川義夫さんをまるで予備知識も無く聴いちゃったんですよね。で、ジャックスも解散して、彼はアップライトのピアノで弾き語りで歌ってるんですよね。深い海の底に、何かこう、一緒に引きずり込まれていくような、う〜ん、こんな存在感のある言葉ってあったのかな、言葉でうまく形容できないんですけど、ともかくこれは何だっていう、なんか得体のしれないものを突き付けられたっていう...


僕が誰かに歌いたい、で、僕が歌おうとしてることを誰か聴きたいっていう関係が成り立たないと音楽って続かない訳なんですよ。そういう意味では非常にメディアというものを必要とすると。それはマスでもミニでもなんであろうとも。そのメディアの中に何をやっていくかということに20年もやってくると、くたびれたかなというか、どっか平行線でね、僕らは既成の何かを僕らなりに乗り越えていけるんじゃないかといった幻想が、いつまでも平行線上で、結局メディアの中で、自分の表現も、あがたっていうイリュージョンなり像なりも、結局規制されざるを得ないという。今「オートバイ少女」っていう映画を一応やってますけど幸か不幸か、そういうことにもすごい興味なり、創作意欲を持っているわけだから。そういう切り口からじゃあ音楽をやることはなんなんだろうという事を、もう一回照らし返すなり切り開いてみる方法も僕はひょっとしたらあるかもしれないなあと。
1993年11月23日 フジテレビ「NONFIX ラブジェネレーションからあなたに」





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