1991年9月9日「大人のためのあがた森魚」(愛知県名古屋市 ハートランドスタジオ)

***演奏曲***
手品のワルツ
夢のルナロード
パール・デコレーションの庭
少年十字軍/星の界
朗読「よだかの星」
よだかの王冠
淋しいエスキモウのように
24時間の瞳
九州のおばあさん
ジュリエッタの夏
恋のバカンス
浜辺の歌

〜アンコール〜
雪割草と青い麦藁
君の額に光る汗
風立ちぬ

演奏:あがた森魚(vo.)、丸尾めぐみ(key)、鶴来正基(key、b)

 誰が何を思ってつけたか判らないタイトルのこのライブは、丸尾めぐみのアコーディオン、鶴来正基のベース又はオルガン系の音のシンセサイザーに打ち込みのリズムという構成で、エスニック風味たっぷりのアレンジの曲が多く演奏されました。雷蔵に不満たっぷりだった私にとって過去最高のあがたさんのライブで、「遠国ニュース」No.51に載っていた「こんなのが聴きたかった!!」というコメントは正に自分がその日のアンケート用紙にでかでかと書いた言葉。

「少年十字軍/星の界」、「恋のバカンス」、「君の額に光る汗」の3曲は今回キーとなる曲。なかでも「恋のバカンス」は秀逸で、直前にレコーディングされていた「イミテーション・ゴールド」での高浪慶太郎のアレンジを踏襲しているもののはっきり言ってそっちよりも断然良い出来でした。原曲が元々持っているエスニックな雰囲気を際だたせる丸尾めぐみによるキーボードのエレピ系の音、間奏での鶴来正基によるベースのフレーズが印象的。一方「少年十字軍」、「君の額に光る汗」は同じく「イミテーション・ゴールド」での丸尾めぐみのアレンジを元にした国籍不明なエスニックサウンド。斎藤ネコストリングスカルテットの部分を鶴来正基がキーボードで弾いており、CDより音が軽くなっていい感じです。因みに両曲ともイントロ部は全く同じアレンジの同じフレーズが使われている。

1991年9月9日「大人のためのあがた森魚」(愛知県名古屋市 ハートランドスタジオ)
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