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新譜ジャーナル1976年4月号(自由国民社 ¥400)

「日本少年」レビュー(田川律「今月の話題盤」)
...あがた森魚は、不思議な、曰くいい難い、古さ、を再現する時、魅力に溢れる。つまり、ここに、あがた森魚がいかにも生きてます、ということになるより、いったいあがた森魚は、ほんとに生きてるのだろうか、と思われる時の方が、存在感がある。つまり、ノスタルジックなものを今やるのでなく、ノスタルジックなものに帰ってしまう方が、生き生きしてくる。
 その点でこのアルバムは、少し物足りない。ひとことでいえば、スマート、現代風にすぎる。だから、帰ってあがた森魚の大時代性(ノスタルジー)が生きてこない...




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