CDジャーナル1987年10月号(音楽出版社 ¥300)
「乙女の儚夢」「噫無情」「僕は天使ぢゃないよ」再発盤レビュー(「ニューディスクガイド 日本のロック&ポップス」)「赤色エレジー」がヒットしちゃってテレビにゲタはいて出ていたのがもう15年前となると、最近のあがたのタンゴぶりに見られるアクティブさは貴重だと思う。時間なんてほっといても流れるんだもんね。デビュー作(これ以前に実は自主制作盤あり)、林静一画の美しいジャケット、見開きオリジナル附録付き出なくて残念「乙女の儚夢」72年作。ゲスト多彩74年作「噫無情」これまたカラーブックレットなしで無念。さらに75年発表の(制作は74年)あがた監督主演映画「僕は天使ぢゃないよ」のサントラ盤と、決して精緻でなくどちらかといえばラフでルースなセンチメンタルだが、それだけにあがただけのズサン美がとこしえに力強いなき節なのである。