スタジオ・ボイス1987年12月号(流行通信 ¥380)
グラビア&インタビュー「宿敵のいない孤独、「青猫」のいる浪漫」(PEOPLE THIS MONTH)...夢のための音楽に金銭が付随し、それを切り捨てれば夢自体が成立しそこなう業界の仕組みに、あがた森魚が決して無関心ではないということだ。「いつの時代でもストイシズムとロマンティシズムを完遂するにはリアルタイムの問題を把握した上で超越しなくちゃいけない。強靭でないと、自閉症的に夢見る少年で終わってしまう」。それでも"優れた表現者はナルシスト"だから、今回のアルバムもコクトーや賢治や足穂の香が漂うといった具合で、趣味の色が濃いいのは事実...