ミュージック・マガジン2019年3月号(¥823(税込))
インタビュー「追いつめてくる社会から自由になりたい奴は自由になればいい〜ニューヨーク録音の新作「理想の靴下と船」に込めた憧れと郷愁の気持ち」(村尾泰郎)
...”逃亡”とか”脱出”っていう概念を、2018年に捉え直したかったんです。ボイジャーが太陽系を脱出したのにならってね。”逃亡”っていうのは決してネガティヴなものじゃない。現実と向き合った時、”違う道を行く”ということでもある。去年、平尾龍馬という受刑者が脱獄したでしょ。模範囚だったのに刑務所に居場所がなくて逃げ出した。去年はほかにも安田純平とからジュリーとか、いろんな形の逃亡者がいたけど、世の中にはひとつのシステムの中にいることができなくなってしまう人もいる。しばしば社会はそのように追いつめてくる。そこから自由になりたい奴は自由になればいいと思う...