インディーズ・イシュー vol.35(ビスケット 2007年11,12月 定価780円+tax)

インタビュー「でんぐり返しして世の中を見たらどういうふうに見えるんだろう?」

...●あがたさんの音楽性っていうのはそういったアンビバレンツや相反性との戦いだと思うんですよね。
あがた ああ、嬉しいねえ。だからそれが稲垣足穂さんの場合はどうなのかっていうと、ものすごく抽象的なんだけどものすごく感覚的、エロティズムのみなら ず、しかもクラシック。非常に深みがあり、男色の世界も含めた日本の文化史も問いかけているし、哲学とか思想みたいなものも含まれてるんだけど、それ以前 に、オブジェ化されてる。
●オブジェかとは?
あがた パッとみたときに、「これはなんだろう? なんか面白そうだぞ」って、そういう問いかけのあること、抽象性の問いかけ、だから「A感覚」っていう けど、「A感覚って何?」って言われたときに説明出来ない。それと同じで、「何で僕は60年代の中頃にポップスが急に面白くなったのか?」っていうのに対 して、社会現象として分析したら答えはあるんだろうけど、「俺たちが欲しかった何か新しい現象がそこのあったから」としか言いようがない....

インディーズ・イシューvil.35 


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