ホットドッグプレス1987年2月10日号(講談社 ¥330)
インタビュー「冒険活劇的世界にタンゴで挑戦」(要注意音楽人 MUSICIAN'87)"20世紀的少年の夢"を追ったあがたワールド
... 読者の中には知らない人もいるかもしれないけど、あがた森魚は類まれな個性と才能を持ったアーティストだ。15年前のデビュー・ヒット曲「赤色エレジー」のイメージが一般的には強いようだが、以後、マイペースの活動を続け、その独特な表現世界は熱心なファンをひきつけている。さまざまな音楽スタイルを取りながら一貫して彼が表現してきたのは、簡単に言ってしまえば"20世紀的少年の夢(ロマン)"というべき世界だろう...
過去に手をした物から未来を見る方法論
...やっぱり映画を作りたいとか、ミュージカルを作りたいとか、そういう願望のひとつの模型化っていう気はするのね、映画作りたいっていう表現欲みたいな物を塩化ビニールの中で音源盤にしたみたいな、あるいは音楽で読む童話みたいなものかもしれないね。僕自身、宮沢賢治とか稲垣足穂とか好きだし。そういう部分が出ちゃうと思うな...