ヤング・ギター1972年12月号(シンコー・ミュージック ¥250)
「あがた森魚「乙女の儚夢」の世界」(大川ガチコ)「乙女の儚夢」についてのコラムと、「乙女の儚夢」「雨傘」「女の友情の唄」「電気ブラン」「赤色エレジー」「君はハートのクインだよ」「清怨夜曲」の歌詞とメロディ譜掲載。モノクロ5頁。(曲名表記が実際のアルバム収録曲のタイトルと異なりますが、雑誌掲載のまま記載しました)
...私があがた森魚に会ったのはもう一年半位前だと思う。最初、自主制作したというシングル盤ひとつ持ってブラリとやってきた。それが「赤色エレジー」だった。その以前からあがた森魚のステージを見た人から「とにかくあがたにはビックリだ。必ずあいつは歌いながら泣いちまうんだ」という話を聞いていたから、彼の訪問は半ば感激だった。
あれから、彼はよく白いカバンにノートをいっぱいつめて遊びにきていた。それがいつの日にかパッタリ現れなくなってしまった。「どうしたのかな」と思っていつつ時も過ち気にもならなくなった。そしてある日私は友人宅のTVを見ていて驚いた。あがた君がTVに出演している...