SPECTATOR No.44(エディトリアル・デパートメント ¥1,000(税抜) 2019年7月8日)
「はみだし偉人伝 その1 阿木譲と「ロック・マガジン」」(嘉ノ海幹彦)にて、阿木譲がプロデュースし、VANITY RECORDから発売した「乗物図鑑」について言及。...阿木から、昔からの知り合いであるあがた森魚から、再起を図るために手を貸してほしいと依頼されているとの話があった。
当時のあがたさんの事情は知らないし聞いてもいない。ただその取っ掛かりとしてからアルバムをリリースするということだった。タイトルは「乗物図鑑」。「コンセプトはテクノ・ポップであり、泣きの曲はなしだよ」と始まった。
あがたさんは自分のことを”A児”と名のった。製作期間は一週間。通常、録音からミックスまで一ヶ月間近くを要するする作業を、では経費の関係から一日で”完パケ”まで持っていく慣わしだったが、あがたさんの録音には二日間をかけるという”特別待遇”であった。今から考えると、それでもたった二日間だった!!...