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高橋克彦、杉浦日向子「その日ぐらし 江戸っ子人生のすすめ」(PHP研究所 1991.4.19)

対談の中で、高橋克彦が唐突に前世の話を始め、あがた森魚と語ったことについて語る。
高橋「日向子くんは前世って見てもらったことある?」 杉浦「いいえ、ないですけれど」 高橋「僕、見てもらったんですよ、つい最近。私はギリシャの吟遊詩人だったんです。いやこれは本当にびっくりしたんですよ...」 高橋「いや、僕がなぜ驚いたかというとね、ちょうどその一週間前にあがた森魚くんが僕の家に来たんですよ。で、人間は食べることから解放されたらもっともっと素晴らしくなるね、なんて話をしてたんです...」 高橋「で、僕はあがたくんに「食べることから解放されて一番したいことは、小説を書くことじゃない。不特定多数にメッセージを送るより、吟遊詩人のようにいろんなところを歩いて、一人ひとりと対話したい」って言ったんですよ。その一週間後ですよ、穴屋はギリシャ時代の吟遊詩人だったと言われたのは。その方から聞いたんですが、正確とは親から譲り受けたものではなくて、魂が本来持っているものだそうです...」 杉浦「ああ、そうかもしれませんね。それにしても、あがたさんも高橋さんも、江戸っ子とは全然違う価値観ですね。何かをしていくんだという気概を持ってらっしゃる...」
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