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平凡パンチ1972年9月4日号(平凡出版 ¥100)

「フォーク界に風化減少...<よしだたくろうの変質にメス!!>」
 フォークシンガーの活躍が目立ったこの夏は、同時に彼らにとって"危険な夏"でもあった。人気がでればでるほど"フォーク"という言葉が重荷になってきたのだ。つらいフォークの夏の決算報告書だ。
...そうなると、ますます、ぜんぶを"フォーク"ということばでは、呼べなくなるのも、ムリはない。
 いちばん新しい人気歌手のあがた森魚は、はじめから自分を"流行歌手"といい、
「テレビのヒット・パレードにぜひ出たい」
とまで言いきる。
...そして、この新しい状況を最も積極的に受け入れているのはやはり、よしだたくろうと、あがた森魚だとはいえまいか。
 それだけ、自分の主体性を信じているのだろうが、それが風化に耐えるだけのものかどうか、大きな疑問が残るのだ。...
...フォークと決別しなければならないのはフォーク歌手自身。とすると、小室等も、西岡たかしも、岡林信康も、山平和彦も、そして各地で地道に自分たちの音楽をつくっている連中も、すべてをひっくるめて"フォーク"とは呼べなくなったということだ....
平凡パンチ1972年9月4日号(平凡出版 ¥100)
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