信濃毎日新聞1987年5月2日朝刊

荻野目洋子についてのエッセイ「少年に近い涼しさ魅力〜鉄腕アトムの妹のイメージ」

...荻野目の存在を知ったのは、昨年の岡田有希子の自殺の時である。仲良しだったという荻野目がうつむいて、しくしく泣いていた。それは親友の死を悼む姿ではあったが、そこには、今までの日本女性には感じられない清らかさ、りりしさがあった。
　女性像としての荻野目のイメージを探ると、テレビ文化幕開け時代のヒーロー「鉄腕アトム」の妹ウランに、その原形を見ることができないだろうか...