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「ニコ・ピロスマニ1862-1918」(文遊社 ¥5,800(税抜))

エッセイ「20世紀に生きたピロスマニ」(孤高の画家をめぐる15エッセイ)
...ニコ・ピロスマニをはじめて知ったのは、1980年代の中頃だ。池袋の西武美術館で展覧会があった。この私がラテン・アメリカの南のはずれ、南米のパリと呼ばれたブエノスアイレスから狂い咲いたアルゼンチン・タンゴに凝っていた頃、これまたグルジアのパリと呼ばれた美しい都トビリシで生涯を送ったという伝説の画家ニコ・ピロスマニに出会った。
 プリミティヴィズム(原始主義)とも称され、奇を衒うでもなく、アンチリアリズムを標榜してるでもなく、ピロスマニの暮らしたトビリシの街や森の生活や伝説を実に無邪気に描いているのだが、悪意というものや、生活感というようなもの、全く感じさせないその子どもの心のような画風に多くの人は忘れていたものを再発見したおもいだったろう...

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