キネマ旬報 2016年5月上旬号(キネマ旬報社 ¥850(税抜))
「『バット・オンリー・ラヴ』佐野和宏監督の、もてすぎる男はつらいよ<望郷編>で、男たちは叫んでみるのかい?」この映画は、映画監督で映画俳優の佐野和宏自身の、何度目のオデュッセイアの自画像なのだろう。1997年の「ふくろうの夏」以来の復活作であり、そこからの18年 、そして2011年に彼自身が咽頭癌の手術で声帯を失ってからの今日に至る道のりも含め、実時間も実生活も一人の映画作家としても何度目の船旅を今経ているのだろう...
この映画は、映画監督で映画俳優の佐野和宏自身の、何度目のオデュッセイアの自画像なのだろう。1997年の「ふくろうの夏」以来の復活作であり、そこからの18年 、そして2011年に彼自身が咽頭癌の手術で声帯を失ってからの今日に至る道のりも含め、実時間も実生活も一人の映画作家としても何度目の船旅を今経ているのだろう...