キネマ旬報 2015年4月上旬号(キネマ旬報社 ¥850(税抜))
エッセイ「『JIMI:栄光への軌跡』 「ジミ・ヘンドリックスとディランはカストルとポルックス」(「読む、映画」)...ミュージシャンは、政治家でも宗教家でも大統領でも神様でもない。束の間、ロックという幻想をわかちあうアイドルでしかない。ジミが、とある書店で、アーサー・C・クラークの『都市と星』を手にして「太陽系には大きな変化が生じ、30年後には地球に及ぼす。そのとき宇宙から彼らが来て憎しみを消し真の愛を教えてくれる」と説明した。今となってはもうその30年はとうに過ぎてしまったのだけれど。いい映画ありがとう。