キネマ旬報 2014年12月上旬号(キネマ旬報社 ¥850(税抜))
エッセイ「『6才のボクが、大人になるまで』 「ロックンローラー崩れの末裔は、少年期の終わりにロックンローラー崩れの希求した未来を見るのか?」(「読む、映画」)...末はニール・ヤングかジェームズ・テイラーかといわんばかりの歌唱なのだが、そのちょろさ加減(笑)の味の出し方に、イーサン・ホーク演じる妻に捨てられた男の人生とロック・ミュージシャンの「程(ほど)」が、実に巧みに滲みでる。
そんなロックミュージシャン崩れは、このオレのまわりにも腐るほどいる(いた)。そして、冷静に考えればこのオレもその一人かもしれない。だからといって自己憐憫で泣きたいわけではない...