キネマ旬報 2014年6月上旬号(キネマ旬報社 ¥850(税抜))
「『そこのみにて光輝く』を作り出した映画の街、函館。」...これまた函館人の素顔や何かに耐え続ける現代人の姿を書き出してあまりある。主演の綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉の三人の瑞々しさ。呉美保監督の女性ならではの視点も光っている。さらにこの日本の映画の特筆すべき点は函館の有志市民が中心になり企画、製作された映画であるということ。そのことだけでもおおいに参堂するに値する作品だ。この二本の映画が作られたこと自体が函館の大きな財産だ...