Casa Brutus vol.65(マガジンハウス ¥838(税抜) 2005年8月)
北園克衛についてのエッセイ。(特集「紙の上のモダニスト、北園克衛に注目!」)北園克衛のデザインを見ると、夏の暑い日にかげろうを見ているような感覚に陥ります。
どういうことかというと、表現者は、その人の人間性や喜怒哀楽、思いや思想などを表現に置き換えていくのですが、北園の場合は置き換えられたデザインが、まるまんま二次元の世界なんですね。詩を書くことも、単なるオブジェとして置き換えることにすごい意識を働かせている。そこに感情はないんです...